歯ぎしり・食いしばり

    弦打・鬼無・飯田町(高松市)の歯医者、久保おとなこども歯科医院の歯ぎしり対策

    睡眠中、ギシギシ、ギリギリと音を立てて歯をすり合わせる「歯ぎしり」や、上下の歯をギューッと強い力で噛みこむ「食いしばり」は、どちらも歯に大きなダメージを与えてしまう行為です。

    ですが、歯ぎしりや食いしばりといった癖は、無意識のうちに行っていることがほとんどのため、ご自身では気が付きにくいもの。知らず知らずのうちに歯へのダメージが蓄積されてしまいます。

    一般的に、人間の噛む力の強さは、自分の体重程度の力と言われておりますが、無意識下で歯ぎしりをしている時にかかる力は、人によってはなんと、1トン以上になるともいわれております。
    そのような巨大な力で毎日歯をすり合わせていては、歯や顎に過度の負担がかかり、痛みが出たり歯が割れるといった症状がでてしまうのも当然。
    歯に過度の負担がかからないよう、歯ぎしりや食いしばりの力から、歯を守ってあげる必要があります。

     

    歯ぎしり・食いしばりの3つのタイプ

    一言で「歯ぎしり」「食いしばり」と言っても、その歯の合わせ方によっていろいろな種類があります。

    グラインディング(歯ぎしり)

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    グラインディングとは、夜中、寝ている時に起こることが多いもので、一般的に「歯ぎしり」というとこのタイプのものを指します。

    上下の歯を強く噛んだ状態で横に滑らせこすり合わせるため、ギシギシギリギリと音がする場合が多く、比較的周りの人に気が付いてもらいやすい症状と言えるでしょう。

    お口の中を拝見すると、歯の「すり減り」が激しいのが特徴で、進行すると歯の表面の硬くて白いエナメル質が削れてしまい、中の黄色い象牙質の部分が見えてしまうほどの人もいます。

    また、歯は上下の力に対しては比較的強いのですが、横に揺さぶられるには弱いため、歯槽骨へのダメージも大きくなってしまいます。

    症状が進行してしまう前に、早めの対策をすることが必要です。

     

    クレンチング(食いしばり)

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    クレンチングは、一般的には「食いしばり」や「咬みしめ」と表現されるタイプで、上下の歯をギューッと強い力で噛みこむタイプです。

    このタイプの特徴は、夜、寝ている時にもそうですが、昼間でも起こるという事です。

    また、ほとんどの場合は音が出ませんので、周りの人も本人も、気が付きにくいタイプと言えるでしょう。

    クレンチングをしている人は、頬の筋肉に力が入るため堅く膨らんで見えたり、お口の中に骨隆起と呼ばれる、骨が膨らんでできたコブのようなものがあったりします。

    また、歯が割れやすいという方も、このクレンチングタイプの方に多く見られます。

     

    タッピング

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    上下の歯をぶつけ合って、カチカチと噛み合わせるタイプです。

    タッピングは、歯ぎしりのタイプとしては比較的珍しく、歯や顎へのダメージも、グランディングやクレンチングと比べれば、それほど大きくはありません。

    寝ているときも、起きている時も起こりますが、カチカチと音が鳴りますので、自覚しやすいタイプと言えるでしょう。

     

    歯ぎしり・食いしばりの症状

    つめ物が取れやすい

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    強い力で断続的に歯を揺さぶることで、歯とつめ物を接着しているセメントが少しずつ破壊され、つめ物が外れてしまうことがあります。

    つめ物が取れてしまう原因としては、他にも、接着がしっかりできていなかった場合や、つめ物と歯の間がむし歯になってしまった場合なども挙げられますが、取れたつめ物の下がむし歯にもなっておらず、かつ、何度詰め直しても頻繁につめ物が外れてしまうような場合は、歯ぎしりが原因である場合が多いです。

    キレイに外れた場合はそのまま詰め直すこともできますが、調整のために歯を削らなくてはいけないこともありますので、その分、歯はダメージを受けてしまいます。

    また、頻繁に歯科医院に通わなくてはいけない状態は、時間的にも費用的にも負担が大きくなってしまいますので、根本的な改善が必要となります。

     

    歯の根元が削れ、知覚過敏を起こす

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    歯ぎしりにより強い力が加わると、歯と歯茎の境目に部分に応力が集中し、歯の根元がくさび型に欠けた状態(くさび型欠損)になります。

    エナメル質が破壊されてしまいますので、象牙質が剥き出しになり、しみやすく、またむし歯にもなりやすくなります。

    対処法としては、プラスチックで欠けた部分を埋めるという方法もありますが、歯ぎしりの力が強いとまたすぐに外れてしまうため、きわめて短期的な対策にしかなりません。

    放置していると、神経が死んでしまうこともありますので早めの根本解決が必要です。

     

    歯を支えている骨が溶け、歯周病になりやすくなる

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    歯ぎしりによって過度な力が加わり、歯が揺さぶられると、歯周病菌による炎症がなくても、歯槽骨が少しずつ失われていきます。

    ここにさらに、歯周病菌による炎症も加わってしまうことで、歯周病が悪化しやすくなってしまいます。

    歯周病の治療を行なっていても、歯ぎしりによって歯槽骨がダメージを受けている状態では、なかなか歯周病が改善しないケースも多々ありますので、歯ぎしりの傾向がある方は歯周病治療と併用して夜間のマウスピースの着用が必要になります。

     

    神経をとった歯の根の先が炎症を起こす(歯根膜炎)

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    歯根膜炎とは、歯の根の周りある歯周組織を構成している膜(歯根膜)が炎症を起こしてしまっている状態のことを言います。

    歯ぎしりやくいしばりなどで歯や歯根に強い力が加わり続けると歯根膜に負担がかかってしまうため、歯根膜炎が起こり、歯茎が腫れたり、歯が浮いたように感じたり、噛んだ時に痛みを覚えるようになります。

    歯の根が割れてしまう等といったトラブルが起こる前のサインともいえる症状ですので、おかしいと感じたらと感じたら早めに相談するようにしましょう。

     

    歯が割れてしまう。

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    特に、神経をとってしまった歯の場合、歯ぎしりの強い力に耐え切れずに歯の根っこの部分まで割れてしまうことがあります。

    歯が割れてしまうと、噛むたびに痛みを感じたり、歯茎がはれたり、上の奥歯の場合は頭痛を引き起こしたりと日常生活にも大きな支障が出てきます。

    ほとんどの場合が抜歯をすることになってしまいますので、そうなってしまう前の対策が重要になります。

     

    当院での治療法

    ボツリヌス(ボトックス)治療

    弦打・鬼無・飯田町(高松市)の歯医者、久保おとなこども歯科医院の歯ぎしり対策

    ボツリヌス(ボトックス)治療とは、ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一種を過度に緊張している筋肉に注射することで、一時的に緊張をほぐす治療法です。

    歯ぎしりや食いしばり、顎関節症などの症状を抱えている患者さまは、咬筋(主に食べ物を噛む時になどに使われる筋肉)が過度に緊張し、必要以上に発達している傾向があります。
    咬筋の肥大は、ほおっておくと顎の痛みや血行不良、ストレス、頭痛、肩こり、エラ張り、むくみなど、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうため、ボツリヌス(ボトックス)注射により緊張をほぐし、症状を緩和してあげることが有効となります。

    また、ボツリヌス(ボトックス)は、脳が筋肉に運動することを命令する「神経伝達物質(アセチルコリン)」の働きを阻止する働きもあります。
    睡眠時に歯ぎしりをしている方の場合、この神経伝達物質が無意識のうちに働いてしまっている傾向があるため、ボツリヌス(ボトックス)注射によりその働きを抑制することで歯ぎしりを防止することが出来ます。

    (※ボツリヌス(ボトックス)注射とは、ボツリヌストキシン製剤の商品名です。一般的にボトックスという名称が普及しているため、患者さまに解りやすいようボトックスという名称を使わせていただいております。)

    ⇒ボツリヌス(ボトックス)治療について、詳しくはこちら

     

    徒手整復・マッサージ

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    歯ぎしりや食いしばりがある方は、顎関節症を発症していることも多く、顎のズレや痛みが引き起こされる場合もあります。
    その場合、「徒手整復」という手技を用いて、ズレたり外れたりしてしまった顎をもとの正しい位置に戻す治療を行います。

    また、筋肉の緊張が、頭痛や肩こりを引き起こしたりする場合もありますので、その筋肉の緊張を緩和させるためにお口の周りのマッサージをし、リラックスさせてあげることも有効です。

     

    ナイトガード(マウスピース)の作製

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    当院では、歯ぎしりや食いしばりによる強い力から歯を守るために、就寝時に、歯ぎしり対策用のマウスピースを装着することをおススメしております。

    ナイトガード(マウスピース)は保険適用の範囲内で作成できます。3割負担の方でしたら3,000円程度で作成することができます。

     

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