予防歯科・メンテナンス
- むし歯や歯周病などお口の疾病を予防
- 疾病が大きく進行することを防ぐ、早期発見・早期治療
- 治療終了後の再発の予防
当院では、皆様のお口の健康を維持するため、『予防歯科』の関する処置や概念を診療システムに取り入れております。
『予防歯科』の内容を大別すると、
の、3つに大きくわけられます。
なにより重要なのは「毎日の歯磨き」
むし歯や歯周病などの予防について最も重要なのが、毎日の歯磨きです。
言い方を変えると、プラークコントロール=口腔内細菌の可及的除去と言うことになります。
当院では、患者さん自身が毎日ご自分でケアー出来るよう、ブラッシング指導に力を入れています。
また、歯面へのフッ素塗布や、奥歯の溝に対する裂溝充填予防処置=シーラントもむし歯予防にとても有用です。
特に生えて間もない歯に有効なので、お子様方に推奨しております。
定期的な歯科健診で、治療にかかる費用や回数を抑える
むし歯や歯周病などが進行すると、治療にかかる期間や費用がその分大きくかかってきます。これを防止するには、症状がまだ発現せず自分では気付かない初期の疾患を見つける必要があります。
そのためには定期的な歯科健診が最も重要です。健診によって、治療にかかる回数や費用を結果的に削減できることが数々の機関で実証されています。
その上、早期に治療するほど、処置に伴う痛みや不快感を抑えることができます。 当院では、治療が終了した皆様に、健診を兼ねた定期的なメンテナンスをおすすめしています。
むし歯の予防
むし歯はどのようにできてしまうのでしょう。
歯の表面に付着しているプラーク(細菌)が口腔内の糖分を摂取することで発生する酸が、歯を溶かします。
つまり、「歯の存在」「プラーク」「糖」そしてこれらが接している「時間」の4つがむし歯発生の要因であり、これらをコントロールすることによってむし歯を予防することができます。
むし歯を予防するには
まず、酸に対する歯表面の耐性を上げるため、歯を強くする事が考えられます。
これには、フッ素が効果的で、歯の結晶構造を強化する働きがあります。多くの歯磨剤(歯磨き粉)に含有されています。
続いて、「プラーク」です。口腔内の細菌を「ゼロ」にすることはできませんので、可能な限り細菌数を減らします。
そのためには、毎日の確実なブラッシングが重要ですし、ブラッシングでは除去できないプラークを歯間ブラシやデンタルフロスで除去することがとても大切です。
甘い物が好きな方にむし歯が多いのは、糖分によるむし歯への影響がとても大きいからです。
また、食事中の中にも多くの糖分が含まれているので、食事やおやつのあとは必ずブラッシング、あるいはせめてうがいで口腔内に糖分や食べかすを残さないように配慮ください。
歯周病の予防
歯周病は、主にプラーク(細菌)の感染によって起こる歯周組織(歯の周りの組織)に発生する『感染症』です。病気が進行すると骨が溶け、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
近年の研究で歯周病が全身の健康に影響を及ぼしていることが分かってきました。
糖尿病を悪化させる要因になるほか、動脈硬化を促進したり、心臓疾患の引き金になったりします。全身の健康を守るために、歯周病を予防することはとても重要です。
歯周病を予防するには、原因となる歯周病菌を除去することが効果的です。
正しい方法で丁寧に歯磨きすることと、定期的に歯科医院で歯垢や歯石を除去することで予防できます。
当院で行っている予防歯科メニュー
全ての治療が終了した方あるいはメンテナンスをご希望の方に、高度で専門的な予防処置を長期間に渡って実施します。
幼児からご高齢の方まで、健康から介護が必要な方まで、幅広い方を対象にしています。
クリーニング(PMTC)
PMTCとは、プロフェッショナル・メディカル・ティース・クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と言って、専門家による機械的な歯面清掃のことです。
ご自身で完璧な歯磨きができる方はいらっしゃいません。
ベストを尽くすことはできますが、必ずどこかにプラークが残ります。
それぞれの磨き癖がありますから、プラークは積もり固まって歯石となります。
プラークが残ったままですと、時間の経過と共に歯周病が進行して行きます。
進行のスピードは人それぞれですが、これを防ぐには磨き残しを歯科医師・歯科衛生士の手で定期的に清掃して行く必要があります。
ブラッシング指導
ブラッシング指導とは、歯磨きのやり方の指導のことです。
歯磨きのやり方なんて、教えてもらわなくても解ってるよ!という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、大人であっても正しいブラッシングの方法を知らない方、間違って覚えている方が意外と多くいらっしゃいます。
また、歯並びや歯の状態は年齢を重ねると共に変化してきますので、その時その時のご自身のお口の状態にあったブラッシング方法をマスターする必要があります。
当院では年齢を問わず、ご希望の患者さんにブラッシング指導を行っています。
ご自分のブラッシングが正しくできているのか、一度確認してみませんか。
患者さまのお口の中の状態や、磨き方の癖なども考慮しながら、丁寧に指導させていただいております。
シーラント
シーラントとは、汚れが溜まりやすく虫歯になりやすい奥歯の溝の部分に、フッ素を配合した白いプラスチックを埋めることで、溝に汚れが溜まるのを防ぎ、虫歯を予防する方法です。
特に、6才臼歯(前から6番目の奥歯)は溝も深く、もっとも虫歯になりやすい歯ですので、この歯が生えてきたらシーラントによる虫歯予防処置を検討してみましょう。
注射をしたり、歯を削ることもありませんので、お子様への負担も少なく処置ができます。
フッ素塗布
むし歯の予防手段の一つとしてフッ素塗布を行っております。
フッ素には、むし歯菌が酸を作りだすことを防ぐ、歯と化合して酸に強い性質にする、歯の再石灰化を促進する、などの効果があります。
正しい歯磨きや歯科医師によるケアを行うとともに、フッ素塗布を併用することで、よりむし歯になりにくくすることができます。